最近、仲介手数料を値切る客が増えてきた。
インターネットを見ると入居希望者が仲介手数料を値切る様々なテクが公開されている。
さらに、東急リバブルの判例では、
「借主が既に支払った1ヶ月分の仲介手数料の半月分の返還」が認められた!
ちょっと考えておかないとまずいな・・・
という大家さんのための記事です。
今まさに、仲介手数料を値切られている場合
仲介手数料を
借主:1.1ヶ月(税込)
貸主:0
で入居者を募集している。
今交渉中のお客さんが凄く勉強熱心で、
仲介手数料を1.1ヶ月分→0.55ヶ月分にしろと言ってきている。
この場合どうするか?
とりあえず、宅建業法通り、
借主:1.1ヶ月→0.55ヶ月
貸主:0ヶ月→0.55ヶ月
にしちゃって、パパッと本件を着地させた方が良いです。
揉めると精神的に消耗しますし、時間という貴重なリソースを溶かすことになります。
勉強料だと思って、仲介手数料0.55ヶ月分を支払いましょう。
今後の仲介手数料をどうするか?
大家は経営者です。
経営者は失敗から学ばないといけません。
次から損しないように、募集条件を見直しましょう。
今はこういう条件で入居者を募集していると思います。
仲介手数料(借主負担):1.1ヶ月分
仲介手数料(貸主負担):0 ヶ月分
礼金:1.0ヶ月分
しかし、今の時代の流れを見ていると仲介手数料(借主負担)は0.55ヶ月になる方向なので、最初っから次のような条件設定にするのが良いと思います。
仲介手数料(借主負担):0.55ヶ月分
仲介手数料(貸主負担):0.55ヶ月分
礼金:1.5ヶ月分
大家が仲介手数料を0.55ヶ月分負担する。
そのかわり礼金を1.0→1.5ヶ月分に増やす。
こうすれば揉める元となる芽も摘めますし、大家の取り分が大幅に減ることもありません。
まとめ
一昔前は不動産業者(プロ)とお客さん(素人)の間に情報の格差がありました。
なので、不動産業者は思うママに情弱ビジネスを展開することができました。
今はインターネットの普及により誰でも情報を手に入れることができるようになりました。
その結果、不動産業者は過去のようには情弱ビジネスをすることができなくなりました。
仲介手数料は、基本的には宅建業法のルール通り、
仲介手数料(借主負担):0.55ヶ月分
仲介手数料(貸主負担):0.55ヶ月分
でいくのが良いと思います。
ルールを守った上で、それでも収益を増やしたければ、礼金とかを上げていけば良いのです。