【書評】「桐蔭学園ラグビー部 勝利のミーティング」藤原秀之著 レビュー

この記事は約10分で読めます。
あなた
あなた

桐蔭の藤原監督の方法論を仕事にいかせないかな。

この本買ってみようかな〜〜

という方向けの記事です。

この記事を書いている人

1999年-2002年に藤原先生が担任したクラス(B3組)のクラスメート

かつ

桐蔭ラグビー部OB(2002年卒)

この記事を書いた理由

当時(2000年前後)の「藤原先生らしさ」の記述を補足するためです。

この本には当時の「らしさ」が書かれていない。

214ページもあるのに2ページくらい。

これはもったいない。そして面白くない。

あれから20年も経った今でも

窮地におちいったときにこそ

脳内リピートする教えが、

卒部生にはあるのです。

「桐蔭学園ラグビー部 勝利のミーティング」の概要

この214ページの本を、

超カンタンに要約するとこうなります。(あくまで主観ね)

試合で勝つためには、

  • 自分の強みと弱みをよく知る。
  • チームメートの強みと弱みをよく知る。
  • 相手チームの強みと弱みをよく知る。
  • その上で自分たちの強みが最大限出る勝ち筋(戦略)を考える。
  • 試合中起こりうるトラブルを想定し、その対処方をあらかじめ決めておく。
  • 上記を選手主体で行い、リザーブも含めた選手全員が腹落ちした状態で試合に望む。

これは正しいことです。

でも、こんなのはビジネスとかマーケティングでは当たり前です。

これだけだとビジネスマンは読む価値がない。

✔追伸(ここは読む必要なし)

ぼくらの代はこの当たり前ができておらず、すぐに負けました。

ぼくらの代には

  • スピードとキレのある選手が数名
  • 60mキックが飛ぶ選手
  • 人間魚雷のようにタックルしてパパっとターンオーバーしてくる選手が数名
  • 顔面ハンドオフでゲインラインを突破する選手が数名

がいました。

しかしお互いのリスペクトが足らず、

まったく噛み合わずあっさり負けてしまったのです。

藤原先生の教え

いまだに脳内リピートするワラ(部員間での藤原先生の通称)の教えを3つ紹介します。

1)タックルしたらすぐ立て

タックルしたらすぐ立て

そんなの当たり前だと、

観戦してる人は思うかもしれません。

しかしやっている方からすると、

100kgくらいの選手が突っ込んでくるのを全力で止めたあとに、

すぐに立ち上がって、

次の110kgくらいの相手が襲いかかってくるのを止めるのは重労働なんです。

試合中ディフェンスになるとぼくの頭の中では、

藤原コーチの声が無限ループ再生されていました。

「タックルしたらすぐ立て、タックルしたらすぐ立て、タックルしたらすぐ立て・・・」

そしてこれを繰り返していると、いつかマイボールになる。

光が見えるときがくるのです。

◆ビジネスにどう活かすか?

「すぐめげるな」ということです。

ぼくはyoutube始めて断念し、

ネットショップ始めてほとんど集客できず、

ようやく最近になってブログアフィリエイトで結果が出るようになってきました。

「やってみる→失敗→(やってみる→失敗)×n回→やってみる→成功」

カンブリア宮殿に登場するような経営者も似たようなことを言います。

「成功するまでやり続ければ必ず成功する」

藤原コーチは当時この普遍の成功法則を、

「タックルしたらすぐ立て」と高校生たちに教えていたのでした。

2) 爆発しろ

これは「カットイン」するときのコツとして教えてもらいました。

カットインとはディフェンスとディフェンスの間のスペースに

瞬時に切れ込んでいくプレーです。

壁を突破したいのであれば、瞬間的にギアを5段くらい上げないとダメだということ。

ドカーーーンといかないと、ゲインラインは突破できないという教えです。

◆ビジネスにどう活かすか?

「なにか新しいことをやろうと思ったら短期でガッと集中的にやった方が良い」

ということ。

3ヶ月タームくらいの短期目標を立てて、

それに見据えてガーーっとやるのが絶対良い。

その方が結果出る。

3) 練習でできないことは試合でできない

「練習でできないことは試合でできない」

藤原コーチはいつもこれを言っていました。

例えば、試合直前の練習で2回連続であるサインプレーを失敗したら、

「明日それ使うのやめよう」

とスパッと捨てていました。

◆ビジネスにどう活かすか?

「今できることをやりましょう」ということです。

背伸びしたってムダで、

いま自分ができることで価値提供するしかないんですね。

まとめ

ぼく的には「タックルしたらすぐ立て」が強烈に印象に残っています。

「さぁ今日も新しいことをやろう!」という気になる。

ここまで飽きずに読んでくれた人は、桐蔭ラグビーの考え方に興味がある人です。

本もきっと楽しく読めるでしょう。

OBは寄付だと思って、メルカリではなく新品を買おう!(笑)