【書評】「拝金 」堀江貴文著 レビュー【堀江さんの起業物語】

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超絶かっこいい!堀江さん。

欲にまみれたマスメディアの権力者に、

ソンタクなしの正論一筋で立ち向かっていく姿。

そんな堀江さんの勇敢な姿が描かれている、

ほぼノンフィクションの小説です!

ボクは日本のムラ社会文化が大嫌い!!

なのでこういう話、大好きです!!!

この記事の対象者

「拝金」を読もうかどうが迷っている人

「拝金」の概要を知りたい人

「経営」の勉強をしている人

この記事の目的

「拝金」の概要を知ってもらう

「拝金」から学べる経営の考え方を短時間で学ぶ

どんな話か?

主人公は北関東からあてもなく東京に出てきた若者、藤田優作。

古びたゲーセンでビジネスの師匠(通称:オッサン)に出会う。

優作は「金持ちになりたい」という夢のため、

オッサンの言葉をヒントに行動を開始する。

麻布のボロアパートでスタートしたゲーム制作会社は、

5年でヒルズのワンフロアを貸し切る時価総額5,000億の企業に成長を遂げる。

株式も東証一部に上場する。

上場後に仕掛けたのはテレビ局の買収。

テレビ業界は老害ジジィどもが権力と利益を独占する世界で、

そんな業界に風穴を開けるべく、

テレビ局に敵対的TOB(株式公開買付け)を仕掛ける。

執着まみれの悪代官どもが牛耳るマスメディアに、

インターネットの力で、しかもたった一人で勝負を挑む主人公の優作。

ライブドア事件をはじめから終わりまで、

ディティールまで忠実に再現している。

一応フィクションということになっているが、

95%はどうみてもノンフィクション。

さっきも言ったけど、

ボクは日本のムラ社会文化、談合の習慣、

日本人の群れて行動する習性が大嫌いなので、

こういう話、大好きです!!!

何がおもしろいか?

フツーの若者が起業し一部上場までもっていく経験を

追体験することができます。

ビジネスから夜の遊び方まで。

六本木の玄能人とかも参加するVIPのパーティーには

参加者にランク付けがあったり、

それを見分ける暗黙の方法があったり、

ボクは知りませんでした。(当たり前か・・・)

「年商○億円起業ならどのレベルの女まで口説いていい」

みたいなのがあるらしい。

何を学べるか?

起業アイデアを思いつく方法

起業アイデアを思いつけるかどうか、

それは「普段の生活の中から”気づけるかどうか”」だということ。

「チャンスに気づけるかどうか」

それだけ。

オッサン
オッサン

答えはもう出ているんだ

あとは気づくだけさ

お金の本質について

「お金の価値は金をもつ者の欲望の強さで決まる。」

ということ。

欲しい物を目の前にしたとき、

どーーーーしても欲しければ、たくさん金を出してでも手に入れたいため、

金の価値は下がり、

そんなに欲しくないときにはその逆になる。

収益化の方法

「世の中好きでもないけど嫌いでもない」という曖昧なことが多い。

「お金を出す」ということは「好き」という選択をすること。

いきなり「好き」という選択をしてもらう、

つまりお金を出してもらうのは無理。

無料サンプルを配ったり、

無料でサービスを使ってもらって、

まず好きになってもらわないと、購入してもらえない。

オッサン(ビジネスの師匠)の教え

◆六本木ヒルズの高さの意味

だがヒルズには高さだけではなく格差があった。

この高さは貧乏人を拒絶している。

貧乏人を見下ろし見下すための高さだ。

このビルを仰ぎみれば、金のないやつならそれにすぐ気づく。

◆答えの探し方

「答えが見つからない」

そう言えばオッサンはこう返すだろう。

「答えを見つけるもんじゃない。答えに導くんだ。」

◆ゲームに勝つ方法

「ゲームに勝つなんて簡単さ。

必ず自分が勝てるルールを作ればいい。」

勝つことが決まっているゲームは『勝負』ですらない。

負けが存在しないのだから。

◆無知な理由

「知ろうとしない奴にわざわざ教えるほど世の中は親切じゃないだけさ。」

◆新しいサービスの発案法

「なるほどぉー、みんなが知っている人気ゲームをパクる。

そっくりなものを導入すれば誰もがすぐに楽しめる。」

◆「課金」の本質

「世の中、嫌いじゃないけど好きでもない、という曖昧なことが多いんだ。

金を払うというのは、その曖昧さを捨てて好きって選択をすることに近い。

曖昧な方が何かと楽なのに、金を発生させると途端にうっとうしくなるんだ。」

◆ベンチャー経営のマインドセット

攻めるときは攻め続けなくてはいけない。

ここで金を出し惜しみするからみんなすべてを失うんだよ。

2億儲かった、もう充分だこれで良い。

経営者が満足した時点でベンチャーは終わる。

ベンチャーは拡大を止めた時点で死ぬ。よく覚えとけよ。

◆マーケティング

人はな、良いものを買うんじゃない。

自分が知っているものを買いたがる。

もっと言えば買って人に自慢できるものを欲しがる。

良いものが売れるんじゃなく、有名なものが売れるんだ。

◆日本のジャーナリズム

ジャーナリストの本質はジャーナリストの皮を被ったアジテーターでありゴロなのだ。

それをわかっていながら俺はまともな勝負を期待してしまった。

その甘さにつ け込まれたのだ。

◆お金で何をするか

1,000億程度の金じゃおっさんは満足しない。

おっさんの欲望はこの金で何ができるかにあった。

人の欲望を自由自在に操ることにしか興味を持てない。

拝金 書評レビューのまとめ

自分で事業をやっている人は、絶対読んだ方が良いです。

新興インフルエンサーのショボい書き下ろしを読む前に、こっち読んだほうが良い!

堀江さんは頭のキレ、集中力、変革への熱量が桁違いだ。

最後まで読んでくれてありがとうございました。