後藤翔太さんの桐蔭学園高校時代:後輩が目にした真のリーダーシップ【忖度なし】

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「俺たちは仲良しクラブじゃねぇーんだ!」

確かこれが、私たち後輩が後藤さんから最初に受けた指導でした。

当時は部員の半数が桐蔭中ラグビー部出身。

桐蔭中では楽しく練習させてもらっていて、しかもそれで勝てたので、

この言葉は私にとっては衝撃でした。

あれから20年経って、オジサンになって、

家族も持って、子育てをしながら、後藤さんの”言葉”や”姿勢”を思い返すと、

かなり人生の本質を突いていたことに気づきます。

この記事では、後藤さんから学び取った

  • 大きな目標をやり抜くための鉄則
  • 組織をぐいぐい引っ張って成功に導くための鉄則

をまとめました!

中学、高校、大学でラグビーをやっていた人のうち、

ほとんどがラグビーで生活をしていないと思います。(私もそう!)

そういう人にこそ有益になるように書きました!!

■リーダーシップ

自ら率先して辛い練習に謙虚に取り組む

自ら辛い練習に率先して謙虚に取り組む、

そんなのあたり前じゃん?って思うかもしれません。

しかし、これはカンタンなことではありません。

人間はちょっと成果を出すと気が大きくなって傲慢ごうまんになってしまいます。

上級生になったり選抜チームに選ばれたりすると、気が大きくなってしまうもの。

実際に当時のチームメートでも、

  • 選抜チームに選ばれて傲慢になり練習しなくなり精細を欠いていった選手
  • 上級生になり気が大きくなりちょっとした怪我でも走り込みのメニューだけパスする選手

を目にしました。

しかし、後藤さんは違いました。

3年で主将で高校日本代表候補なのに、

誰よりも先にグラウンドに出てきて練習に備えていました。

また、当時の桐蔭にはVランというかなりツライ走り込みメニューがあり、

(手抜きをしようと思えばできるメニューなのですが)

誰よりも先にゴールラインを駆け抜けていました。

その背中は後輩たちにこう語っていました。

「俺について来い、なにがなんでも全国に連れていってやる」

「俺たちは仲良しクラブじゃねぇーんだ」:組織のベクトルを揃える

組織が組織であるために必要なモノ。

それは“共通の目的”です。

私たちの学年はいつだったか次のように喝を入れてもらいました。

「俺たちは仲良しクラブじゃねぇーんだ」

これは

“俺たちは全国制覇”を成し遂げるために、ここにつどって練習してんだよ”

という明確なメッセージでした。

このメッセージで数十名いる部員のベクトルは、

完全に”全国制覇”の方向に向かっていきました。

会社のプロジェクトでもうまく行かないときは、

メンバーのベクトルが合っていないことがあります。

プロジェクトの成功を本気で考えている人がいる一方で、

出世のこと考えて忖度そんたくしている人がいたり、

早く帰りたいから面倒な追加タスクが発生しないよう腐心ふしんする人がいると、

優れたアウトプットは出ません。

後藤さんは早い段階で部員のベクトルを”全国制覇”の方向に揃えていました。

■人材育成

良いプレーをきちんと褒める

後藤さんは練習中かなり厳しかったですが、

良いプレーはきちんと褒めて伸ばしてくれました。

ちょっとしたエピソードを紹介します。

ラグビーではパスを受けるとき、

キャッチャーミットを構えるように、

「ここにパスをくれ」とまとをつくるように指導されます。(これをハンズアップと言います)

(もちろん真面目にやる人とやらない人がいます)

「フラットパス」という練習メニューの最中に、

私はハンズアップして後藤さんのパスをもらいに行きました。

そのあとにこのように言われました。

「お前、今めちゃくちゃパス投げやすかった」

良い習慣だから継続しろよ、と言うふうに私は解釈しました。

私はその日以降、パスをもらうとき毎回ハンズアップするようにしました。

イケてないプレーは叱責する、でも引きづらない

後藤さんがプレーの質にはかなり厳しく、

ロングパスを放る練習メニューで、

私がヘボいパスを放ると、

「お前、もー出ろっ」と怒られました。

私が落ち込んでいると、

練習後は何でもなかったようにスターバックスコーヒーに連れて行ってくれました。

会社勤めしていると、

過去のミスを何度も何度も蒸し返してくる上司、いますよね?

あんな前のこと、いつまで覚えているんだ・・・みたいな。

私は、社会人になって、ネチネチした上司達を目の当たりにして初めて、

後藤さんのすがすがしいリーダーシップの偉大さに気付かされました。

■著書の紹介

後藤翔太さんからさらにリーダーシップやマネジメントを学び取りたい人は是非著書を手に取ってみましょう。

前書きや後書きから考え方を学び取れると思います。

■その他関連記事

他にも後藤さんから学び取れる有益な記事を下記に紹介します。

放課後は友人と遊ばずトレーニングに没頭

下記はwantedlyの記事です。

URL: https://www.wantedly.com/companies/shikigaku/post_articles/398026

できない理由はできるまでにやめるから

下記はプレジデントの記事です。

URL:https://president.jp/articles/-/13070?page=1

「成功するまでやる続ければ必ず成功する」

成功している経営者さんはみんなこれ言いますよね。

後藤さんは高校時代から実践されていました。

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